
「一緒にしたいこと100」をカップルで書く人が増えています。やってみた、という記事もたくさんあります。
ただ、そういう記事にあまり書かれていないことが一つあって、100個って、やってみるとかなり多いんです。
この記事では例文を10ジャンル×10個で並べました。
そのうえで、途中で手が止まったときにどうするかを中心に書いています。そこが一番つまずくところなので。
100個って、実は多い
やってみると分かりますが、だいたい40個くらいで手が止まります。
最初の20個は勢いで出ます。旅行、食べ物、イベント。ここは早い。ところが30個を超えたあたりから急に出なくなって、そこでお互いに黙る時間ができて、なんとなく「うちは仲が悪いのかな」とか「話すことがないのかな」という方向に気持ちが向きはじめる。
そんなことはないです。
止まる理由ははっきりしていて、ジャンルが足りていないだけ。人は放っておくと同じ引き出しばかり開けます。旅行のことを考えはじめると旅行のことしか出てこない。だから引き出しの数を先に増やしておく。それだけで解決します。
10ジャンル×10個で埋める
先にジャンルを決める
白紙に100個書こうとせず、まず10個のジャンルを決めて、それぞれ10個ずつ。10個ならどのジャンルでも出てきます。
この記事では次の10個で分けました。そのまま使ってもかまいません。
おうちで/近場のおでかけ/旅/食べる/季節・イベント/ふたりとも初めてのこと/記念日/ちょっと非日常/お互いを知る/これからの話
後半の3つが効きます。「お互いを知る」と「これからの話」は、旅行や食べ物の引き出しが空になったあとでも、まだ中身が残っているジャンルです。
ふたりで出すときのコツ
会って書くより、電話をつなぎながら言い合うほうが速いです。文字にするのは片方だけでよく、もう片方は思いつくことに集中できます。
そして「それは無理じゃない?」を言わないこと。お金、時間、体力。判断は全部あとまわしです。
一度でも否定が挟まると、口が止まります。
それでも止まったときの質問15個
お互いに投げ合ってみるといいです。ひとつの質問から、数個まとめて出てきたりします。
- 相手と初めて会った日のこと、覚えている?
- 最近「これ、ふたりでやったら楽しそう」と思ったのはいつ?
- 前に一緒に行って、また行きたい場所は?
- 相手の意外な一面を見たのは、どんなとき?
- ひとりだと絶対に行かない場所ってどこ?
- 子どものころ、家族とよく行った場所は?
- 週末が3日あったら、何をする?
- お金を気にしなくていいなら、明日どこへ行く?
- 相手に教えてもらいたいことは?
- 相手に教えてあげたいことは?
- 最近見た映画やドラマで、行ってみたくなった場所は?
- 今年中にやらないと、季節が過ぎてしまうことは?
- 5年後、ふたりでどこにいると思う?
- 相手の好きなものを、いくつ言える?
- まだ言っていない「ありがとう」はある?
100個埋まらなくても、まったく問題ない
ひとつ先に言っておくと、初回で100個埋まる人はほとんどいません。
60〜70個で一度やめて、思いついたときに足していくほうが長続きします。100という数字は、引き出しを全部開けるための口実くらいに考えてください。
【例文100】恋人と一緒にしたいこと
全部を使わなくて大丈夫です。ピンと来たものだけ拾って、あとはふたりの言葉に置き換えるくらいがちょうどいいと思います。
おうちで(10)
- 一緒に映画を朝まで見る
- どちらかの好きな作品を、全部見せる
- 一緒に昼寝する
- ふたりで模様替えをする
- お互いの写真を撮り合う
- 一緒にゲームを最後までクリアする
- 同じ本を読んで、感想を言い合う
- 何もしない一日を、ずっと家で過ごす
- 一緒に料理を作って、失敗する
- 部屋を暗くして、音楽だけ聴く
近場のおでかけ(10)
- 手をつないで商店街を歩く
- 寒い日に夜景を見に行って、早々に退散する
- 公園にシートを敷いて過ごす
- 観覧車に乗る
- 映画館で、朝いちばんの回を見る
- 図書館でそれぞれ好きな本を読む
- 水族館で、いちばん好きな生き物を決める
- 平日の動物園に、大人だけで行く
- 古本屋で、相手に一冊選んでもらう
- 目的を決めずに電車に乗る
旅(10)
- ふたりで初めての旅行に行く
- 部屋から一歩も出ない一泊をする
- 海の近くに泊まる
- 夜行バスで遠くへ行く
- 飛行機に一緒に乗る
- 海外に行く
- 相手の地元に連れて行ってもらう
- 車で行き先を決めずに走る
- 地図で見つけた島に、行ってみる
- 旅先で、朝日を一緒に見る
食べる(10)
- 相手の手料理を食べる
- レシピを見ないでお菓子を作って、失敗する
- 背伸びしたお店に、ちゃんとした服で行く
- 食べ放題で限界まで食べる
- 同じ店の、違うメニューを制覇する
- ケーキを半分こする
- 朝までやっている店で朝ごはんを食べる
- お互いの「一番好きな食べ物」を食べに行く
- 屋台で買い食いする
- 家でお酒を選んで飲む
季節・イベント(10)
- 三が日を外して、初詣に行く
- 夜桜を見に行く
- 浴衣を自分で着られるようになって、祭りに行く
- 家の前で、ふたりだけで花火をする
- 夏じゃない季節の海に行く
- 紅葉が散ったあとの道を歩く
- ハロウィンで仮装する
- イルミネーションを見に行く
- クリスマスを一緒に過ごす
- 年越しを一緒にする
ふたりとも初めてのこと(10)
- どちらも行ったことのない県に行く
- どちらも食べたことのないものを食べる
- やったことのないスポーツをやる
- 一緒に何かを習いはじめる
- ふたりで1曲、弾けるようにする
- 知らない街で、わざと迷ってみる
- 一緒に高いところへ登る
- ふたりで献血に行く
- 苦手なことに一緒に挑戦する
- 宿だけ決めて、あとは決めずに出かける
記念日(10)
- 付き合った日を、毎年祝う
- お互いの誕生日に手紙を書く
- 半年ごとに、同じ場所で写真を撮る
- 記念日に、少し特別なことをする
- おそろいのものを持つ
- 相手の好きな花を覚える
- サプライズを一度やってみる
- 初めてのデートの場所に、もう一度行く
- 一年をまとめたアルバムを作る
- 手紙を書いて、1年後に一緒に読む
ちょっと非日常(10)
- 遊園地で絶叫系に全部乗る
- バンジーかスカイダイビングをやる
- 気球かヘリに乗る
- 夜の水族館に行く
- 星がきれいな場所まで行く
- ホテルの高い階に泊まる
- 舞台か演劇を見に行く
- ライブでいちばん前を取る
- 滑れないほうに、滑れるほうが教える
- 思い切って髪型を変える日をつくる
お互いを知る(10)
- お互いの学生時代の写真を見せ合う
- 相手の友達に会う
- 相手の家族に会う
- 好きな音楽を10曲ずつ交換する
- お互いの「大事にしていること」を話す
- 子どものころの話を、ちゃんと聞く
- 相手の仕事の話を、最後まで聞く
- 相手の趣味に、本気で付き合ってみる
- 相手の苦手なものを覚える
- 100の質問に、ふたりで答え合う
これからの話(10)
- 一緒に住むことを話してみる
- 5年後にどうしていたいか話す
- お金のことを、一度ちゃんと話す
- お互いの譲れないことを言い合う
- ふたりで貯金の目標を決める
- 一緒に行きたい国を10個挙げる
- 住んでみたい街を、見に行く
- ペットを飼う話をする
- 家族になるかどうかを、ちゃんと話す
- このリストを、5年後に見返す
書いたあと、実際にやるために
記念日に寄せすぎない
カップルのリストで一番もったいないのが、「特別な日にやること」ばかりになることです。
誕生日、記念日、クリスマス。そこに寄せると年に数回しか出番がなく、しかもその当日は当日で前から予定が埋まっていて、結局リストを開かないまま一年が終わります。
効くのは、むしろ何でもない日にできるもののほうです。
金曜の夜に急に時間ができたとか、予定が流れて半日空いたとか、そういうなんでもないタイミングで開いて「これやる?」と言えるものが入っているかどうかで、リストが一年に何回開かれるかはまるで変わります。「おうちで」のジャンルは厚くしておいて損がないです。
「次にやる1つ」だけ決める
100個を眺めても人は動けません。次に会うときにやる1つだけ決めておく。済んだら、また1つ。この繰り返しが一番効きます。
数を目標にしない
「今年中に30個」は立てないほうがいいです。
数を追いはじめると、達成しやすいものから順に消化していくようになって、本当にやりたかった重いものだけが最後まで残る。そして残ったものを見て「今年もできなかった」と思う。そういう使いかたをするものではないと思います。
やったことを記録に残す
チェックを消すだけだと、あとに何も残りません。写真が1枚あるだけで、数年後の見返しかたが変わります。
ふたりだけで抱えなくてもいい
ひとつ、あまり言われないことを。
カップルのリストはふたりだけで完結させようとすると、意外と早く煮詰まります。
行きたい場所も、やってみたいことも、結局はふたりの興味の範囲から出ないので、付き合いが長くなるほど「もう一緒に行ったことがある場所」と「どちらも興味がない場所」で世界が埋まっていって、新しく書き足すものがなくなります。
友達や家族を巻き込むと、ここが一気に広がります。
友達が書いていたことに乗っかる、というのは思っている以上に楽しい。友達とのリストの作りかたは 友達と「一緒にしたいこと100」をつくる に書きました。
どこに置いておくか
書いたあとの置き場所で、続くかどうかが決まります。4つを弱点まで含めて比べたものを やりたいことリストを人と共有する4つの方法 にまとめました。
今日できること
ここまで読んで「今度ふたりで書こう」と思ったなら、そのままだと流れます。たいてい流れます。
なので提案です。「100個書こう」ではなく「10個だけ出し合おう」と言ってみてください。
10個なら5分です。そして、だいたい10個では止まりません。
私が作っているアプリの話
最後に、自分のアプリのことも書かせてください。
Nabejan(ナベジャン)という、やりたいことを書いて、相手を誘って一緒にやるためのアプリを作っています。
作るときに決めていたことが一つあって、見ても消耗しないものにするということでした。
自分の生活を振り返ると、学校や職場から疲れて帰ったあとにできることって、ソファーに座ってスマホをぽちぽちするくらいなんです。それ以上は無理。だったらその限られた時間くらい、少しでも自分にプラスになって戻ってきてほしかった。
なので、このアプリでは「いいね」の数もフォロワー数も、他の人には見えません。数が見えると、人はどうしても比べます。比べはじめた時点で、そこは消耗する場所になります。
- やりたいことに相手を誘えます。声をかけるところまでアプリの中でできます
- 達成した記録が写真つきで残ります。消えずに積み上がります
- カップル専用ではありません。 恋人とも、友達とも、家族とも同じ1つのリストで使えます。 ふたりのリストを作りながら、友達とやりたいことも同じ場所に置いておけます
向いていない点も書いておくと、相手にも入れてもらわないと本領が出ません。ふたりだけの世界に閉じた作りでもないので、そこは好みが分かれると思います。無料です。
App Store でダウンロード / Google Play でダウンロード
よくある質問
40個くらいで止まってしまいました
ふつうだと思います。ジャンルが足りていないだけなので、まだ手を付けていないジャンルを見てみてください。「お互いを知る」「これからの話」は最後まで中身が残ります。
相手が乗り気ではありません
「100個書こう」はさすがに重いです。「10個だけ」から始めるのがおすすめです。だいたい10個では止まりません。
やりたいことが合いません
ぜんぶ一致しなくていいです。片方だけがやりたいことも残しておくほうがいいと思います。そういうものほど、あとで効いてきたりします。
書いたのに、ぜんぜん実行できていません
1年で数個できていれば十分だと思います。見返して「これ、まだやってないね」と言い合える。それだけでもう役目は果たしています。
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